モジュラー産ではなく、少しだけ昔のキツネ産。それでも全然古くない。

Cut Copy

Future

1,500 yen 12inch/Rock/French
Disc:4 jacket:3 sound:4   ※レコードの状態につき、5段階評価を行っています。5が最高、1が最低です。
盤キズ細かいの若干ありますが音に問題なし、ジャケット底抜けあり

カット・コピーといえばインディーシーンの雄、モジュラーレコードから発売されたアルバム「In Ghost Colours」で2008年の話題をかっさらったのが記憶に新しいところです。本作はそれより少し前の2004年に、今となっては定番という言葉すらしっくりくるKITSUNEから発表された12インチです。オリジナルとリミックスの合計4曲収録。
オリジナルは彼ららしい若干影のあるドリーミーなシンセを基軸に、温度の高いところと低いところのちょうど真ん中を走っていくようなナンバー。これが後の「Lithts & Music」につながっていくんだなと妙に納得してしまうところです。そして本作はリミックスが超豪華です。まずChromeoと!!!のリミックスをB面に収録。クロメオは名前は聞いたことないかもしれませんが、このアーティスト写真(My Spaseリンクです)は見たことある方も多いのではないでしょうか。最近はVampire Weekendのリミックスも手掛けたりしていて、シーンの真ん中近くにいることは間違いのないアーティスト。本12インチ収録のリミックスも、若干2ステップのノリを絡めてイナタい雰囲気。パーカッションの雰囲気も熱帯夜が良く似合いそう。!!!のリミックスもブレイクビーツを取り入れたいかにも彼ららしい仕上がりです。
そしてオススメはZongaminのリミックスです。ふわふわと空間を漂うアシッド要素を上手く消化したゾンガミンのリミックスワークは本作以外でも多くのレコード聴くことができますが、本作も素晴らしい。腑抜けたシンセとパーカッションが何とも脱力系なのですが、そこに今聴いても古くない空気を乗せているのは、さすがの一言です。音数が少なめで、ベースやキックも抜ける場面の多いリミックスなので、DJユースとして利用できる場面も多いはず。
ところで、ゾンガミンって日本人なんですよ。脱帽。

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