motor city drum ensemble

breath control

テクノの歴史を辿れば、ドイツからデトロイトという流れなのかもしれませんが、ドイツのレーベルfour rosesからリリースされた本作は、デトロイトへの熱い思いが感じられる作品に仕上がっています。重なる不穏な上モノ、走るキック。俗にいう「空間をハメる」系といえば雰囲気は伝わりやすいと思います。但し世間一般のハメ系と異なるのは、ベースがしっかり走っているというところ。特にescape to nowhereでは、テクノマナーに沿った、しっかりとしたブレイクもあり、ダイナミックな展開も楽しめます。そしてもう一方のbreath control（試聴は本曲）は、よりファンク＆ドープな雰囲気。不穏なハイハットとシンセが連れて行くのは、深夜３時の世界。