2008年最高のパーティ・チューン。

Black Kids

I'm Not Gonna Teach Your Boyfriend How To Dance With You

1,500 yen 12inch/POP,Rock/US
Disc:4.5 jacket:4.5 sound:4.5   ※レコードの状態につき、5段階評価を行っています。5が最高、1が最低です。
盤キズ殆ど無し、ジャケットきれいです

ベスト・オブ・2008年という企画を組んだとしたら、きっとこの曲を入れる。それくらい2008年に輝きを放った1曲と言ってしまっていいでしょう。2000年代前半辺りから徐々に盛り上がりを見せ、最近ではすっかり定番になった感すらあるダンスロック。先駆者といえばFranz FerdinandやThe Rapture辺りが真っ先に思い浮かぶところです。彼らは前のめりで性急なビートを自在に乗りこなし、ひとつの時代を作りました。
Black Kidsが彼らと決定的に違うところは、ビートの上にたっぷりと甘いスパイスを振りかけたというところにあると思います。その甘さが彼らの出身地、フロリダ特有のものなのかどうかはわかりませんが、少なくとも2008年という時代が彼らに味方したというのは、ひとつ考えられるところです。成熟してきたと同時に、飽和感も感じられつつあったダンスロック、ディスコパンク、アートロック。そこにあまりにもヘナチョコな声で「You are the girl〜」なんて歌い出しをされたら、それは飛びつきますよ。勿論、甘いだけじゃここまでの名曲になりません。しっかりとしたビートに負けないメロディラインと、コーラス。そう、この曲のもうひとつの見せ場はコーラスです。ピペッツがブレイクした2008年、このコーラスはピペッツ的甘さも兼ね備えているのです。つまりはやっぱり、2008年の美味しいところ総ざらい、という1曲なのですね。
そして本12インチには、CD未収録のI'm Not Gonna Teach〜のTwelves Remix(試聴は本作)収録です。これはオリジナル以上に「使える」出来です。最初があのサビ前の「One,Two」っていうところから入るので、他の曲に非常に被せやすい。ミックス向きです。

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