1984年の京都に、フィフティーズのロカビリーを。とはいえロカビリーとは言っても、そこはやはり80年代。リアルタイムのロカビリーと違うところを、しっかり判ってらっしゃる。つまりは最高の昭和歌謡グルーヴ×ロカビリーです。オリジナルは1984年に自主制作のソノシートにて発売されましたが、クボタタケシのリミックスを加えるなどして2002年にレディメイドから復刻されたのが本作です。
A-1「すっとびひろし五十三次」は、まさに昭和歌謡×ロカビリーそのもの!メロディラインは歌謡曲かBPM早めの盆踊りかっていうくらいなのに、ギターがカットしまくって、ドラムがブレイクしまくって。キャッチーなのにしびれまくるロックンロールです。日本人で良かった。A-2はオーソドックスなベースラインにサックスが絡むゴキゲンなナンバー。そしてA-3「十代はゴールデンタイム」は「青春は俺たちのゴールデンタイムだ」と歌いあげる、少しジャジーな雰囲気の仕上がりです。曲中で入るスネアのドラムブレイクが素敵。そしてそしてB-3「いかすぜこいつ(クボタタケシ リミックス)」ではオリジナルのイントロを最大限に利用したループと、そこから徐々にパーカッションが加わり盛り上がっていく展開が最高に気持ち良い1曲。
最近私の中で熱が上がっている昭和歌謡。ちょうどそんな時に素敵なレコードと出会ったので、紹介してみました。
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