2000年の日本に蘇ったSka+Acid=Skacid。

Speed King

Speed King

1,800 yen 12inch/SKA,Rock,Funk/JPN
Disc:4 jacket:4 sound:4   ※レコードの状態につき、5段階評価を行っています。5が最高、1が最低です。
盤キズ細かいのありますが、音には殆ど影響なし、ジャケット四隅に若干ダメージあり
「Skacid」というジャンルが80年代後半に生まれ、アシッド・ハウスのジャンルのひとつとして認知されたことからもわかるように、スカと電子音の相性が抜群なのは、時代が証明しているところ。本作は2000年の日本にSkacidを響かせるべく結成された、Speed Kingの12インチです。Speed Kingは、TOKYO SKA PARADISE ORCHESTRAを中心として、DJにFPM田中知之を、TB-303使いにDr.Ysを迎え、総勢14人で結成されたユニット。当時はまだ正式メンバーではなかった茂木欣一もメンバーとして参加しています。
そもそも「Rock Monster Strikes Back」をKen Ishiiがリミックスしているように、ジャンルの垣根を軽く飛び越えた活動ができるのが、スカパラの大きな魅力のひとつ。本作も、スカパラのそんな魅力に溢れたカラフルな作品です。まずA-1「One Step Beyond」はヴォコーダーのボイスサンプルがイントロで入るものの、本作の中では最もスカを感じさせてくれるナンバー。スカパラが奏でるスカは、いつでもオレンジ色のライトと共に、聴く者を夜の世界に連れていってくれます。かと思えばA-2「Disco Dancin'」ではアフロビートで構成されるポリリズムに、上モノとしての生音と太いベースが重なり、ファンク色が強い仕上がりに。そして何より本作で特筆すべきはAA-1「Smoke on the Water」です。誰もが知っているであろうディープ・パープルの超有名曲をカヴァーしたが最後、これは時代を超えるカヴァーです。太いキック、うねるTB-303、バッチリ決まったブレイク、高らかに鳴るホーン。
真夜中のパーティの、心強いお供に。クラブがこの世にある限り、このレコードも死ぬはずがありません。
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