泣きのトランペットと、晴れの日のトランペット。いずれも最高です。

Mute Beat

Sunny Side Walk

4,500 yen 12inch/Dub/JPN
Disc:4.5 jacket:4 sound:4.5   ※レコードの状態につき、5段階評価を行っています。5が最高、1が最低です。
盤キズ殆ど無し、ジャケット若干四隅ダメージあり

こだま和文を中心に、レゲエ・ダブを自在行き来するバンド、Mute Beat。残念ながら1989年に解散してしまいましたが、2008年4月に一夜だけ復活したことを覚えていらっしゃる方もいるでしょう。また、こだま和文はソロでも活発に活動しているので、実際に耳にしたことがある方も、多いかもしれません。
彼の奏でるトランペットからは、夜の匂いがします。それは強めのエコーのせいかもしれませんし、私が野外で聴く機会が多かったからかもしれません。夜の匂い、あるいはオレンジ色の、夕焼けの匂い。B-1収録「A Stairwell」はもう、そんな彼特有の夜の匂いが香り立つ仕上がり。テンポが少し速い分だけ沈み込むような感覚は薄れますが、逆に言えばダブ風ロックステディとでも表現できるような、Mute Beatが最も得意とするような雰囲気の1曲です。
一方、A-1「Sunny Side Walk」は一転、乾いた音が響きます。こんな音も出すのか、なんて最初は思ったりしましたが、なかなかどうして、これも良い。タイトルどおり、晴れた空の下でピクニックのお供に聴いたら最高でしょう。私であれば、ポータブルのアナログプレイヤーを持って、外に出ます。それくらいのことは、したくなる。
A-2「Sunny Side Beats」はA-1のビートのみのバージョンです。全曲が未CD化。

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