重なるコーラスとオルガンの音色に、思わずとろけるラヴァーズ・レゲエ。

Chevelle Franklyn

O Heart Of Fire

1,000 yen 7inch/reggaeJamaica
Disc:3 jacket:3 sound:3.5   ※レコードの状態につき、5段階評価を行っています。5が最高、1が最低です。
盤キズ細かいのあり、若干チリノイズ入る部分あります。ジャケットなし
一般的にはジャマイカからの移民によって、イギリスで産声をあげたと言われる、ラヴァーズ。本作品は、どこまでも甘いラヴァーズの雰囲気を、打ち込みとオルガン、それにコーラスで表現したダンスホール・レゲエです。
歌い手であるChevelle Franklynは1976年にジャマイカで生まれたシンガー。ジャネット・ジャクソンのカバーなど、多数の作品を残していたり、いくつものコンピレーションアルバムに名を連ねてはいるものの、知名度は今ひとつかもしれません。というより、私は知りませんでした。しかし、本作に出会い痛烈に再認識したことは、名前を知らなくても素晴らしい歌い手は沢山いるし、曲名を知らなくても素晴らしい曲は沢山あるということです。こういう出会いがレコードを掘る醍醐味だなあ、と再認識しました。
さて、肝心の曲ですが、ゆったりとしたレゲエのリズムに、どこまでもスイートな声。ラヴァーズのマナーを忠実に守った仕上がりです。それを前提に本作の特徴といえば、サビでの高みに上り詰めていく音の流れと、その盛り上がりに華を添える女声コーラスといったところでしょうか。オルガンも主張しすぎず、でも確かな存在感があり、とても好きです。夏の日の午後、白い光の中でとろけそうな、甘い1曲。「これぞラヴァーズ」という1曲なので、このジャンルに親しみのない方にこそ、おすすめします。新しい世界に触れてみませんか。
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