個人的にはわりとエレクトロ的な印象の強いSonar Kollektivというレーベルですが、本作はクラブ・ジャズです。本格的なジャズシーンで活動しているChristian Prommerがテクノの名曲をカヴァーしたアルバム「Christian Prommer's Drumlesson」。本作はこのアルバムから世紀の名曲「Strings of Life」をカットした作品です。
Strings of Lifeといえば言わずもがな、Derrick Mayの代表曲であり、数えきれない程のカヴァーやリミックスが溢れています。原曲が素晴らしいのでそのどれもが良い仕上がりなのですが、このカヴァーは異色です。そして他のカヴァーと比較しても、とにかく素晴らしいです。基本的にピアノが主旋律を奏でるのですが、これが完璧にジャズ。スウィングしてると表現しても誇張ではないと思います。元ネタがテクノなのにスウィングしちゃうと、どうなるか。完璧なクラブ・ジャズが存分に楽しめてしまいます。
B面は「Space Jam 2000.17」を収録。こちらはミニマルかつディープな曲調ですが、湿り気のあるピアノが包み込むように演奏するさまは、まるで優しい雨の夜。ちなみにアルバム未収録曲です。
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