イビザ系ハウスの決定盤!乙女ハウス嫌いにもいける!かもしれない。

Sugiurumn

Born Slippy Feat. Tomomi Ukumori

2,500 yen 12inch/House,Techno/JPN
Disc:4.5 jacket:4.5 sound:4.5   ※レコードの状態につき、5段階評価を行っています。5が最高、1が最低です。
盤キズ殆ど無し、ジャケットきれいです

あのBorm Slippyを、まさか日本人がこれほどまでに完成度の高いカヴァーをするとは!という驚きの一枚です。日本が誇るイビザ系ハウスDJ、Sugiurumnが、シンガーTomomi Ukumoriをフィーチャーし完成させた本曲。ここ最近のスギウラム作品の流れに乗った、キラキラが止まらない仕上がりとなっています。
キラッキラのシンセサイザーに、太いキックとTomomi Ukumoriのヴォーカル。ともすれば昨今少し流行の兆しをみせた「乙女ハウス」にカテゴライズされそうな雰囲気ではあります。ただ正直、私は乙女ハウスというジャンルが好きではありません。体が反応する、というのはダンスミュージックの最低条件であり、乙女ハウスもその条件は満たしています。というより、その条件に特化したのが、乙女ハウスである気がします。それゆえなのか、私には薄く感じられてしまうことがあり、それが乙女ハウスに食指を動かされない理由なのかもしれません。
で、それはさておき。本曲が乙女ハウスの要素満載ながら、乙女ハウスに染まりきらない理由。それはスギウラムが持つソウルにあると思います。スギウラムは前アルバム「What times is summer of love?」のなかでセカンド・サマー・オブ・ラブに思いを馳せているように、例えば「Hansel und Gretel」のようなアシッド色の強い曲も発表していたり、そもそもロック畑のアーティストだったりと、幅広いバックボーンを備えています。その辺がよく作品に現れているからなのか、聴いていて単純に、とても気持ちがいいです。
B面は「What times is summer of love?」のオリジナルミックスと、Richard Greyによるリミックスを収録。
※試聴はBorn Slippyライブバージョンですが、実際のレコードはスタジオ録音です。

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