こんな歳の取り方をしてみたい。まだまだ現役、最前線のロッキン・ダンスチューン。

Andrew Weatherall

The Bullet Catcher's Apprentice

2,500 yen 12inch/techno/UK
Disc:4 jacket:4 sound:4   ※レコードの状態につき、5段階評価を行っています。5が最高、1が最低です。
盤キズ細かいのありますが音には全く問題なし、ジャケットもきれいです

2007年のUnderworld来日時に彼らと共に来日し、幕張メッセにて圧巻のDJセットを披露したのも記憶に新しいAndrew Weatherallの2006年作品です。WeatherallといえばPrimal ScreamのI'm Losing More Than I'll Ever HaveをLoadedとして鮮やかにリミックスしたことや、UnderworldやThe Chemical Brothersなどを輩出したJunior Boy's Ownの設立等、過去の栄光に目が行きがちですが、本作は違います。現在進行形のダンス・ミュージックとして文句なしにかっこいい!とても50歳近いアーティストの作品とは思えないほど、尖ったロッキン・ダンスチューンに仕上がっています。
まずA面のFeathers(試聴は本曲)。引っ掻くような高音の鍵盤からスタートし、ドラム、ベースが重なっていくというオーソドックスな曲構成ながら、ベースが唸る唸る。低音がグイグイと引っ張る前のめりの展開です。かといってそのベースも、昨今の流行である過度のブーストを控えており、知性すら感じさせるところに、彼の抜群のセンスを感じます。そして特筆すべきはB面のEdie Eleven!曲の前半は押さえ気味のミニマル・テクノのような流れなのですが、中盤ブレイク後から、怒濤の展開がスタートします。これまた前のめりとしか例えようのない高い音圧のキックの上に、ときにフワフワと、ときにウニョウニョとした電子音の上モノが加わり、寄せては返す音の波。音に身を任せていれば、体が自然に動いてしまう。
ジャケットもロマンチックな雰囲気で大好きです。CDより断然、レコードサイズのジャケットの方が素敵。


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