キュート、ロックンロール、そしてちょっぴりセンチメンタル。特大推薦盤です!

Scooters

Girls Talk

5,200 yen LP/POP,Rock/JPN
Disc:4 jacket:4 sound:4.5   ※レコードの状態につき、5段階評価を行っています。5が最高、1が最低です。
盤キズ殆ど無し、ジャケットはオビに若干ダメージありますが、他はきれいです(オビ付き)。

60年代のUSにThe Ronettesが、2000年代のUKにThe Pipettesがいるならば、80年代の日本にはScootersがいた!ロネッツやピペッツを例に出すまでもなく、ジャケットを見て頂ければ、スクーターズの雰囲気はわかって頂けるのではないでしょうか。80年代初期、「東京モータウン・サウンド」をキャッチコピーに掲げ、60年代ガール・グループのキュートさに80’sニューウェイヴのスピリットをミクスチャーして活動した元祖渋谷系なグループ、スクーターズ。「甘茶ソウル」のテリー・ジョンスン先生もご推薦だとか。
本作には有名曲であるBreak a wayやLove is Like a Heat Waveなどの日本語カヴァーも収録されており、世間的にはカヴァー曲の方を評価する声が高い気もしますが、私は断然、オリジナルを推します。例えばA1は、本作品の冒頭を飾るに相応しいロックナンバー。憂いのあるギターのイントロ、コーラス、そして何よりボーカルの声が素晴らしい。キュートにしてロック。一度聴いたら、必ずもう一度聴きたくなる魅力に溢れています。そうかと思えばB4ではシャネルズも真っ青なソウルフルなコーラスとボーカルも堪能できます。そして極めつけはB5の「東京ディスコナイト」。これぞ「東京モータウン・サウンド」の真骨頂!軽やかなロックンロールのリズムに合わせて、(本当に何度でも書きますが)キュート、そしてソウルフルなボーカル。小泉今日子も後にカヴァーしていますが、オリジナルには敵わないでしょう。なお、本作には貴重なシングルバージョンも収録。
全ての曲が今聴いても、全然古さを感じさせず、聴けば聴くほど好きになっていくというのは、見事としか言いようがありません。発表した作品が余りに少ないため、一般的な知名度は低いのでしょうか。盤もそんなに見かけないかもしれませんが、こういう埋もれさせてはならない、というか本当に素敵な音楽を私は全面的に大推薦します。

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